「荷役にAIロボ導入! 作業員の負担大幅減 カメラ認証でミス防止」

 倉庫荷役の作業負担を軽減するロボットを活用し、現場の労働環境改善を進めている。
重さ30キロの砂糖袋を自動でベルトコンベヤーに移す装置を2台導入し、AI(人工知能)やカメラ認証の機能で作業ミスを防止。同タイプのロボットの導入は、北海道内の企業では初めてとなる。

 ロボットは通常、袋の両端を挟むようにして運ぶため、金属が袋に触れる部分が大きく、砂糖袋を傷付ける懸念があった。そこで、導入したロボットは袋の1点のみに接し、吸着部を真空にして持ち上げる仕組みとした。持ち上げてからベルトコンベヤーまでの動線も短くすることで、設置スペースも最小限に抑えた。
ただ、パレット上の砂糖袋は、積まれ方が同じでも1袋ごとに向きやしわの位置が違うため、持ち上げ方によっては袋が破れる可能性もある。これを防ぐため、AIとカメラ認証を活用。機械の上部に取り付けたカメラが袋の位置を確認、どこを吸着すれば破損しないかを判断する。エラーが出た場合でも、AIがエラーの内容を分析・修正する。ロボット導入前は、作業員が30キロの砂糖袋を1袋ずつパレットからベルトコンベヤーに手作業で移す必要があり、体への負担が大きかった。

 これまで作業員が敬遠していた重労働が無くなり、 労働環境は大幅に改善されている。


※新聞記事一部抜粋